第13話・自宅で年越しを!前回までのあらすじ京都最後の夜を満喫(?)し、万全を期して寝たのも関わらず13時におきるという寝坊をかましたみっつと岩夫。2人は無事に札幌へと帰れるのだろうか!?異聞録京都編、遂に最終回です! 布団を急ぎ畳み、荷物をまとめる2人の作業スピードはとにかく早かった。ある程度、片付いてから2人は改めて今後の方策を検討する事にした。 みっつ 「じゃあ、これからについて決めようぜ」 岩夫 「とりあえず、午前中に行く予定だった二条城はキャンセルするしかないから19時20分出発のJRに間に合うようにどこに行くかだよね」 みっつ 「ここは、お土産購入も兼ねて新京極はどうだい?」 岩夫 「京都駅からも近いし、それがベストだろうね」 とりあえず、新京極を目指すことにした2人は4日間お世話になった岩夫の従兄弟の家を簡単に掃除してから、バス停へと向かった。流石にバスでの移動も慣れたので問題なく新京極に到着した2人はお土産を探し出した。そして、色々と自分へのお土産として小物などを購入して回った。 岩夫 「そろそろ、夕方だしJRに乗る前に御飯を食べた方がいいよね?」 みっつ 「そうだね。どこに行こうか?」 岩夫 「実は、お薦めの店があるよ」 みっつ 「ほう。じゃあ、そこに行くか!」 京都駅から、しばらく歩いた2人は中華料理屋に到着した。岩夫が言うには有名な店らしく値段も安かったが、一番の驚きはボリュームだった。餃子定食を頼んだみっつだったが、一時本気で完食を諦めようかと思うくらいの量が更に盛られていたのだった。 みっつ 「ぐ、ぐぅ。かなり、苦しいぜ」 岩夫 「どうしたんだい、みっつ君?俺が代わろうか~?」 みっつ 「くそが~!意地でも食べてやるぜ!」 なんとか完食したみっつと涼しい顔の岩夫は京都駅へと戻り、売店でフェリー内で食べるパンなどを買ってからJRに乗った。満腹のみっつにとってはJRからバスを経由しての移動は厳しかったが、何故かそこまで酔うことは無く敦賀港へと到着した。 みっつ 「また悪夢のような時間が待っているのか・・・。」 岩夫 「我慢だよ、みっつ君!」 2度目の乗船ということで少しはフェリーに慣れた2人は乗船後にすぐに寝ることにした。明けて12月31日は船内で21時間近く過ごさなければならないという罰ゲームのような日であった。既にフェリーの施設に見切りをつけている2人は大半の時間を睡眠に費やし、僅かに起きている時間はみっつは読書、岩夫はラウンジでテレビを見たりして過ごした。 岩夫 「みっつ君、かなりしけってるみたいだよ・・・。」 みっつ 「マジで?ちゃんと時間通りに着くかなぁ?」 2人の心配は現実のものになり、小樽港に到着した時点で30分以上の遅刻となってしまった。大急ぎで南小樽駅へと向かった2人はJRに飛び乗り、大晦日でガラガラの車内を寂しく札幌へと向かった。 みっつ 「岩夫、今は何時だい?」 岩夫 「やばいね、23時になりそうだよ」 みっつ 「このまま移動中に年越しなんて嫌だよ~!」 札幌駅に到着した2人は地下鉄で帰宅の道に着いたが、場所的にみっつが先に降りることになった。 みっつ 「じゃあな、岩夫!楽しかったぜ~!またな!」 岩夫 「おう、またね!」 その後、みっつが帰宅した時には紅白歌合戦が終わり「行く年来る年」が始まった所だった。 みっつ 「何とか間に合ったなぁ」 マーク 「兄貴、土産。早く出せよ~」 みっつ 「黙れ、小僧が!!」 フェリーで眠り続けて元気の有り余ってるみっつは1月1日を徹夜で過ごすのだった。ちなみに、岩夫は帰りの歩いてる途上で年を越したらしい。山の上という高級住宅が災いしたらしい。なんにせよ、こうして京都旅行は怒涛のうちに幕を下ろした・・・。 という訳で、一気に最後まで書き上げましたが、やはり帰り道は特に書くことが無いですね。どうしても、行き程のインパクトも無いですし・・・。 さて、次回の異聞録ですが毎度の事ながら未定ということになります。おそらく、大巨人と行った今回の京都編を大きく凌ぐ大阪編になりそうな気がします。どんな形になるかは私自身も分からない(考えてない?/笑)ですが、とにっかうお楽しみに! ※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。 [総監督・原作・監修] 海ちゃん [脚本・シリーズ構成] みっつ [製作協力] RYO |